WordPress(ワードプレス)をインストールする方法
WP(WordPress:ワードプレス)は商用でも無料で使えるCMSです。
といってもサーバーにWPをインストールし、ログインして使えるようにするには「誰でも自由に」というわけにはいきません。
まず独自ドメインとサーバーが必要ですし、WPの動作に必要なデータベースの設定も必須です。
レンタルサーバーによってはボタンひとつでWPを自動インストールしてくれるところも少なくありません。サーバーを借りるときに“WP自動インストール機能”があるかどうかを選択基準にしてもよいでしょう。
ここではWPを手動でインストールする場合の一般的な手順のあらましを記しておきます。
WP日本語版のダウンロード
最新版のバージョンは現在、WordPress 4.8.1です。こちらからダウンロードできます。
※ファイルサイズは約9MBです。
WPの動作に必要な環境
WordPress 4.8.1の動作に必要な環境は
- PHP5.2.4以上
- MySQL5.0以上
となりますが、推奨されている環境は
- PHP7以上
- MySQL5.6以上
です。
MySQLというのはデータベースのことで、たいていの共用レンタルサーバーではWPの推奨環境を満たしているはずですが、念のためサーバーの仕様を確認してみてください。
「(レンタルサーバーの名称)+ 仕様」でGoogle検索すれば出てきます。
当社で使っているエックスサーバーだと、以下のページに書かれています。
- https://www.xserver.ne.jp/support/faq/faq_service_php.php
- https://www.xserver.ne.jp/support/faq/faq_service_db.php
最近では、WP自動インストールだけでなく、WPが快適に使えるようなスペックのレンタルサーバーも出てきています。これについてはまた別の記事で詳しく書きます。
ダウンロードしたWPファイルを解凍
公開されているWP本体のファイルはZIP形式で圧縮されているので、ローカルPCにダウンロードした後、ZIPファイル上で右クリックして「すべて展開」します(Windowsの場合)。Macの場合は、ZIPファイルをダブルクリックするだけで解凍できます。
データベース(MySQL)への接続情報
MySQLの設定方法はそれぞれのレンタルサーバーのマニュアルに詳しく記載されているはずなのでそちらを参考にして設定します。
WPインストールにはデータベースに関連する以下の4つの情報が必要になります。
- データベース名
- MySQLのユーザー名
- MySQLのパスワード
- データベースのホスト名
ここでデータベースのホスト名は”localhost”とするケースが多いですが、それで接続できない場合はレンタルサーバーのほうで指定されているはずですので各ホスティングサービスのマニュアルページなどで確認しましょう。
wp-config.phpの編集
先ほどWPのZIPファイルを解凍して出来たフォルダ内のwp-config-sample.phpというファイルの名前をwp-config.phpに変更します。
心配なら念のため、wp-config-sample.phpをコピーしてコピーしたファイルの名前をwp-config.phpとすればよいです。
次に、wp-config.phpをテキストエディタで開きます。私の場合はWindowsではEmEditorを使っていますが、他にも、「秀丸」や「TeraPad」などのフリーのテキストエディタもあります。
そしてwp-config.php内の以下の箇所を探し、赤字の部分をあらかじめ準備しておいたMySQL情報に書き換えます。
// ** MySQL 設定 – この情報はホスティング先から入手してください。 ** //
/** WordPress のためのデータベース名 */
define(‘DB_NAME’, ‘database_name_here‘);/** MySQL データベースのユーザー名 */
define(‘DB_USER’, ‘username_here‘);/** MySQL データベースのパスワード */
define(‘DB_PASSWORD’, ‘password_here‘);/** MySQL のホスト名 */
define(‘DB_HOST’, ‘localhost‘);/** データベースのテーブルを作成する際のデータベースの文字セット */
define(‘DB_CHARSET’, ‘utf8‘);/** データベースの照合順序 (ほとんどの場合変更する必要はありません) */
define(‘DB_COLLATE’, ”);
データベースの文字セットはデータベースを作成する際に指定しているはずです。
もう1箇所、以下の”put your unique phrase here”をユニークな文字列に変更する必要があります。すべて異なる文字列にしなければなりません。
define(‘AUTH_KEY’, ‘put your unique phrase here‘);
define(‘SECURE_AUTH_KEY’, ‘put your unique phrase here‘);
define(‘LOGGED_IN_KEY’, ‘put your unique phrase here‘);
define(‘NONCE_KEY’, ‘put your unique phrase here‘);
define(‘AUTH_SALT’, ‘put your unique phrase here‘);
define(‘SECURE_AUTH_SALT’, ‘put your unique phrase here‘);
define(‘LOGGED_IN_SALT’, ‘put your unique phrase here‘);
define(‘NONCE_SALT’, ‘put your unique phrase here‘);
私はいつも、WordPress.org の秘密鍵サービスにアクセスしてコピペ(コピー&ペースト)しています。
上記ページにアクセスするとアクセスする毎にランダムな文字列が自動生成されます。例えば、以下のような文字列が表示されるので、これをコピーして該当箇所を置き換えます。【注意】これらの文字列は使わないようにしてください!
define(‘AUTH_KEY’, ‘+.@|GlYX=9 ~UwszsM+OEjN*F0b7F&yTKI/ 5+>p;Wt,WcShW,W>V X7S~dVy&lm’);
define(‘SECURE_AUTH_KEY’, ‘N+[Y&wNWR:qFRh&~Gn)=|W$~W]8kQI>+kauVVr +%’);
define(‘LOGGED_IN_KEY’, ‘H`@W:XdsMIm(4#Slp>ZDFk+hr9eV,6zpr_$ST1D{#KR/44ff+vx-jpD.yo*[Ax+|’);
define(‘NONCE_KEY’, ‘Tlk8.XP*PUnkPog5ZVP)0Fr|PF8IEFwll0C[64x.6m7i)w!X-f, f^F_2Mq{SZv+’);
define(‘AUTH_SALT’, ‘n&c.Tf>T+e9h3Yv9+=zy>]b!m]W=SX}l[)JmX>>tn1-Vy[lb3{DCK0@+5VfP{S]P’);
define(‘SECURE_AUTH_SALT’, ‘U^I:Ssf4v=&%):{TWva,6[Sn5 _eF~n[Jf!)vifPx{%R8 b<2qq:K771y/+z62Lz'); define('LOGGED_IN_SALT', '(W|XG#2Z .CA/+I+>Y.z {/SQ:&Qnnc?Jf6m0=?P($ F~t.j@{|0IlV{;c#|/n@Z’);
define(‘NONCE_SALT’, ‘;lehEl+K5;U++p)A5Z58;*_cvq)lImu`O$gWb?s0hp#{v#3$WOCUQ1|<81),j-gb');
上記の編集が完了したら上書き保存します。
WPファイルをサーバーにアップロード
最後に、FTPでwordpressディレクトリ全体をサーバー上の任意の場所にアップロードします。トップの階層にWPを置く場合は、wordpressディレクトリの中身をサーバーのルートにアップロードすればOKです。
FTPソフトはWindowsなら、フリーで使えるFFFTPやFileZillaなどがあります。
Macなら私の場合は、ターミナルでFTPコマンドを直接打ちます。
インストール
ブラウザからwp-admin/install.phpにアクセスして画面の指示通りにブログタイトルなどを設定していけば完了です。
まとめ
世界中で最も使われているCMSであるWordPressのインストール方法について、簡単な流れを書きましたが、レンタルサーバーによって細かい設定は異なるので、詳細はホスティングサービスのマニュアルページなどを参考にして間違わないように注意してください。
わからない点があれば、気軽にコメントしてください。
徹底的にアクセス解析することにより、まだまだ改善できる箇所があるはずです。
まずは無料コンサルティングをうけてみてはどうでしょうか。
すばらしい提案をする自信があります。
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