弊社代表青山が共同執筆した学術論文が国際誌に掲載されました
弊社代表青山が京都大学の研究グループと共同で執筆した論文
“A short period and compressional Pc3 magnetic pulsation possibly caused by a lamb wave and plasmaspheric cavity resonance”
が国際誌”Earth, Planets and Space”に掲載されました。
本論文では、高度約400~450kmの宇宙空間を飛翔する人工衛星Swarmの磁場観測データと地磁気観測所のデータを解析し、圧縮性Pc3型地磁気脈動の駆動源について新たな知見をもたらしました。
Pc3の起源は、「太陽風」と呼ばれてる太陽から噴き出すプラズマ流の障壁となっているバウショックの上流(太陽側)においてプラズマ不安定性により生じた周期約30秒の波動が衝撃波面を超えて地球磁気圏内に伝搬し、磁力線と並行な磁場変動として観測されていると多くの研究者は考えています。
私たちは、昼側で普遍的に観測されるPc3にごくまれに多数のピークを持つ変わったスペクトル構造をもつことがあることに気づきました。
本研究は、以下の支援を受けて実施されました。
- 日本学術振興会(JSPS)科研費 21K03643、24K07113
- ESA Swarmデータ提供(プロジェクトID: 10230)
- INTERMAGNETおよびBGS(British Geological Survey)による地上観測データ提供
- NASA/OMNI太陽風データサービス
- CCMC Instant RunサービスによるIRI2020モデル計算
青山は、本研究においてSwarmデータのダウンロード・前処理、解析議論に参加し、論文の執筆に携わりました。引き続き、本成果を踏まえたさらなる研究を推進し、地磁気脈動メカニズムの解明に貢献してまいります。
今後とも、弊社および代表 青山忠司へのご支援・ご厚誼を賜りますようお願い申し上げます。
本論文はこちらからお読みいただけます。